アネクトキルス・アルボリネアツス 'ノック'
Anoectochilus albolineatus 'Nok'
黒に近い葉色、ピンクから銅色の葉脈、中央を走る白いライン
葉脈の特徴:広く大理石状に広がる銀白の模様。
基本情報
| 学名 | Anoectochilus albolineatus 'Nok' |
| 科 | ラン科(Orchidaceae) |
| 属 | アネクトキルス属(キバナシュスラン属) |
| 特徴 | 黒に近い葉色、ピンクから銅色の葉脈、中央を走る白いライン |
| 好む環境 | 弱光、高湿度、通気のある水苔栽培 |
黒に近い葉の上を、白い一本の線が背骨のように通ります。
そこから左右へ、ピンクから銅色を帯びた葉脈が規則正しく枝を伸ばす。黒、白、ピンク。この三色が一枚の葉の中で完結している植物は、ジュエルオーキッドのなかでも多くありません。
種小名の albolineatus は、ラテン語の albus(白)と lineatus(線の入った)から成ります。つまりこの植物は「白い線の入ったもの」として学名を与えられました。中央の一本が、この種のアイデンティティそのものだということです。
自生地はインドシナ半島の湿潤な熱帯林。地下に茎を這わせる地生ランで、林床の暗さと湿度の中で静かに広がっていきます。この種にはかつて Anoectochilus siamensis という別名が与えられていました。siamensis は「シャムの」、つまり現在のタイを指す名です。200年近い記載の歴史の中で、この葉が東南アジアのどの森で見出されたかが、名前の側に残されています。
'ノック' はその中から選び抜かれた流通個体です。黒い葉、ピンクの葉脈、そして中央を貫く白いライン。葉が展開しきった瞬間の対比の鋭さが、この大変希少な個体の価値です。